一つの花 教材研究

 

 ・久しぶりにちゃんと教材研究をした。と言っても,2,3時間ほどだけど。

 ・今日までに,教室では3時間ぐらいかけて一つの花をやっている。

 ・第1時 範読(15分もかかってない?) 初発の感想(5分)

 ・第2時 グループで丸読み 絵本「おこりじぞう」読み聞かせ 「気持ちを込めて」全体で丸読み

 ・第3時 グループで丸読み

 ・まず,全文をワードに打った。それをプリントアウト。(今回は家だったのでA4を2枚。裏をテープで止めた。)

 ・一つ一つの言葉に立ち止まりながら,読んでいく。思ったこと,感じたことは随時書き込む。ここで大切なのは,教師としてではなく,一人の読者として読むこと。

 ・この物語で子どもたちに読ませたいこと(考えさせたいこと)を考える。

  僕は,①戦争の非情さと②ゆみ子に対する父と母の愛情にした。

 ・その後,子どもたちの初発の感想を全て打って,プリントアウト。全体の読みの傾向を見る。全体的な傾向として,①悲しい・かわいそうな話(9人),②父・母のやさしさ(4人),あとはバラバラだけど,語り手の視点に関わる感想がいくつかあった。語り手の視点は,「ごんぎつね」でも出てくるけど,ここでは触れないかな・・・。

 ・読みの技術(読み方)として,クライマックスの検討や中心人物の心情の変化など教えたらいいだろうなということはあるけれど,3時間しか読みの時間が取れないし,この教材にあった内容を扱いたいので,第2次の指導計画は,

  第1時 設定を読む。

  第2時 お父さんとお母さんのやさしさを読む。

  第3時 最後の場面は明るい? 悲しい?

  にした。

 ・第1時は,物語の冒頭を丁寧に読みたい。いまの自分と比べながら,ゆみ子が生きた「戦争のはげしかったころ」のことを他人事ではなく,物語の世界に入って読み取りたい。ここは,一問一答型の授業になるかなと思う。ワークシートを準備して,子どもたちがそれぞれの読みを書き込めるように工夫したい。

 ・第2時は,お父さんとお母さんのやさしさを読む。初読の感想でも何人か触れていること。初発の感想を紹介しつつ,具体的な父と母の言動にサイドラインを引かせる。その時の父と母の気持ちは・・・考えさせる?考えられるかな? まあ,ここは人物像の授業としても扱える。どうしようかな。

 ・第3時は,十年後の場面を扱う。ここは,至って明るく書かれているように感じるけど,実際は戦争の爪痕が至る所に残っている。子どもたちも父の死とゆみ子に父の記憶がないことを初発の感想に何人か書いていた。一見明るく書かれているようだけれど,まだ“戦争”によって貧しい生活をしているゆみ子とお母さんを読む中で,戦争の非情さに少しでも気づけたらいいなと思う。